自力で成功をつかんだ実業家レオ・シルンホーファーのフロンティア精神は、1965年にたった2人から始まったポリテクニックの発展を決定付けるものでした。設立当時の工場には、まだ発明工場のような雰囲気がありました。それから少しずつスタッフを増やし、技術力の高い人材がだんだんと集まるようになります。1970年代初頭は、バイオマスを使ったエネルギー生産など、まだ注目されていませんでした。ところが、ポリテクニックのエンジニアたちは、当時から技術の力を信じていました。ものを修理したり、実験をしてみたりするうちに、さまざまな生産活動から生じる生物由来の廃棄物を再利用し、活用していくことに成功します。

技術の面で限界に達すると、エンジニアたちはその限界をすぐに次の開発目標に置き換えていきます。そこで皆が目指したのは、燃焼技術を改善し続けること、排出量がきわめて少ない、全自動の燃焼設備を開発することでした。このように、環境技術に関するアイデアとビジョンがポリテクニックに発展をもたらし、エネルギーこそが取り組むべきテーマであることが明白になっていきました。こうしてレオ・シルンホーファーは、「コロンブスの卵」的な発想の転換に至ったのでした。

年月が経つにつれて、ポリテクニックは一家族の歴史の一部ともなっていきました。今や2世代以上が現役として一緒に業務にあたるなど、社内のあらゆる場面でファミリー精神が感じられます。ポリテクニックと発展をともにしてきた大勢の従業員たちも、今やもうすっかりこのアットホームなファミリービジネスの一員です。

„「勇気と自信を持って物事に取り組まなければ、話だけに終わってしまう」 – 完全同族経営にあたるシルンホーファー家は、こうした企業理念を体現しています。リスクを恐れない大胆さと冷静さを兼ね備えた、見事なバランスを持つファミリービジネスです。